⽇野市多摩平の⼩児科医院
あんどこどもクリニック
コラム
Column
梅雨から夏に注意!お子さんを守るための食中毒対策

お子さんを食中毒から守るために、家庭でできる対策は?
なぜ梅雨から夏に食中毒が多いの?
梅雨から夏にかけては、気温と湿度が上昇し、細菌やウイルスといった食中毒の原因となる微生物が活発に増殖しやすい環境になります。特に、抵抗力の弱い小さなお子さんは、少量の菌でも食中毒を引き起こす可能性があります。
お子さんに多い食中毒の症状
もしお子さんが食中毒にかかってしまった場合、以下のような症状が見られることがあります。
- 嘔吐: 突然の吐き気や嘔吐を繰り返すことがあります。
- 下痢: 水のような便や、腹痛を伴う下痢が見られます。
- 腹痛: 胃腸の痛みや、差し込むような腹痛を訴えることがあります。
- 発熱: 38℃以上の発熱を伴うことがあります。
- 倦怠感: 元気がなく、ぐったりとした様子が見られます。
これらの症状が見られた場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診しましょう。
家庭でできる食中毒予防の5つのポイント
- しっかり手洗い: 食事の前、調理の前、トイレの後、外出後など、こまめな手洗いは基本中の基本です。
- 適切な加熱: 食材の中心部までしっかりと加熱することが、細菌やウイルスを死滅させるために重要です。
- 清潔な調理器具: 包丁、まな板、食器などは、使用前後にしっかりと洗い、消毒しましょう。
- 適切な保存: 食品は、適切な温度で保存することが大切です。また、作り置きはなるべく避け、早めに食べるように心がけましょう。
- 生水の飲用は避ける: 小さなお子さんには、生水ではなく、一度沸騰させた湯冷ましや、市販のミネラルウォーターなどを与えるようにしましょう。
もし食中毒が疑われる場合は
お子さんに食中毒のような症状が見られた場合は、以下の点に注意し、速やかに医療機関を受診してください。
- 食べたものを記録しておく: いつ、何を、どのように食べたかを記録しておくと、診断の手助けになります。
- 便や嘔吐物を保管する: 可能であれば、便や嘔吐物を清潔な容器に保管し、医療機関に持参しましょう。
- 脱水症状に注意: 下痢や嘔吐が続く場合は、こまめに水分補給を行い、脱水症状を防ぎましょう。
大切な家族を守るために、日頃から食中毒予防を心がけましょう。ご心配なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

塚田 洋樹(つかだ ひろき)医師
あんどこどもクリニックイオンモール多摩平の森 院長。一般小児科・小児救急・小児神経の経験を活かし、地域の子どもたちの健康をサポートしています。小児科専門医、指導医