⽇野市多摩平の⼩児科医院
あんどこどもクリニック
コラム
Column
インフルワクチンはなぜ100%防げない?
クイズの答えは…
① A型は変異を続け、ワクチンの抗原性と一致しないため
でした!
インフルエンザ、とくにA型は姿を変えるのが得意。
その年に流行しそうな型を予測してワクチンを作りますが、実際の流行株とズレることがあり、感染そのものを100%は防げません。
A型はなぜかかりやすさにつながるの?
・A型とB型がヒトで流行。なかでもA型は形(抗原)をどんどん変える厄介な特性。
・A型は140種類以上の型が確認され、次々と新顔が登場。そのたびに過去の免疫が効きにくくなります。
・ワクチンはその年の流行候補を予測して作りますが、実際の流行株と完全一致しない年も。
ワクチンと流行株のズレが起きると、発症予防効果が下がることがあります。
それでもワクチンには明確なメリットがあります。
それでも接種する意味は?
・発症・重症化のリスクを下げるのが最大の目的。
・かかっても高熱・全身症状が軽くすむことが期待できます。
・肺炎や急性脳症などの合併症リスク低減にもつながります。
・家族や園・学校など、周囲への広がりを抑える一助に。
よくある誤解(②/③)が誤りな理由
・②「ワクチンの効果がすぐに切れてしまうため」について
ワクチンの主目的は重症化予防。効果が“瞬時に切れる”わけではなく、流行期に備えて早めに接種し、免疫が立ち上がるまで(目安2週間)を見込むのがポイントです。
・③「ワクチンはB型専用で、A型には効かないから」について
インフルエンザワクチンは、A型とB型それぞれのウイルス株を含んでいるので、AとBの両方に対応できるように設計されています。
ご家庭の目安
・流行前に完了:特に13歳未満は原則2回接種(間隔2〜4週)で計画的に。
・体調を整えて:発熱など不調時は無理せず医師と相談。
・日常の対策:咳エチケット・手洗い、室内湿度50〜60%、睡眠と栄養。
もしインフルエンザにかかったら
・早めに受診し、安静・水分補給。
・医師の判断で抗インフルエンザ薬を使うことがあります(発症早期ほど有効性に期待)。
・家庭内でもマスク・手指衛生で広がりを防ぎましょう。
まとめ
・「打ってもかかる」は、A型の変異とズレが理由。
・それでもワクチンは、重症化を防ぐ強い味方です。
・早めの接種と日々の対策で、家族みんなの冬支度を。
接種時期や回数は年齢・体調で異なります。迷ったらお気軽にご相談ください。



