さいたま市大宮の⼩児科医院
あんどこどもクリニック
コラム
Column
どうしてこどもは熱でも元気いっぱいなの?!

「熱が39℃もあるのに、走り回ってる…」「寝かせたいのに、元気すぎる…」
そんな“あるある”を経験したことのある方、多いのではないでしょうか?
今回は、子どもが「熱があるのに元気」に見える理由と、注意したいポイントをお伝えします。
子どもの“熱=病気の重さ”ではない?!
大人の場合、38℃を超えるとぐったりして動けなくなる人が多いですよね。
でも、子どもは39℃を超えていても「キャッキャ」と遊んだり、ごはんを食べたりすることがよくあります。
これは、決して「元気だから大丈夫」というわけではなく、子ども特有の体の反応が関係しています。
理由① 体力が回復しやすい&切り替えが早い!
子どもは新陳代謝が活発で、エネルギーの回復も早いため、一時的に熱が出ても、すぐに元気を取り戻すことがあります。
さらに、まだ感情や体調の“自己認識”が発達途上なので、「ちょっとしんどい」をあまり表に出さないことも。
理由② “熱”は体を守るために出る反応
発熱は、ウイルスや菌をやっつけるために体が働いている証拠。
つまり、免疫がちゃんと働いているサインでもあります。
子どもは免疫が未熟な分、高熱になりやすい傾向がありますが、それが必ずしも重症というわけではありません。
理由③ “元気に見える”けれど、体は頑張ってる!
見た目は元気そうでも、体の中ではしっかり戦っている状態です。
そのため、長時間無理をさせたり、外出させたりすると、回復を遅らせたり、症状が悪化することも。
こんな時は“受診”や“安静”を!
・熱が続いている(38.5℃以上で2〜3日以上)
・水分をあまり取れていない
・夜になるとぐったりする/機嫌が悪くなる
・呼吸が早い、苦しそう
・けいれんや発疹がある