さいたま市大宮の⼩児科医院
あんどこどもクリニック
コラム
Column
寒い季節に便秘がちになるのはなぜ?今日からできるおうち対策
11月後半、ぐっと冷えてくる時期はのどの渇きを感じにくく水分量が減りがち。さらに運動量ダウンで腸の動きもスローに。
あったかい飲み物と食物繊維、そして朝のトイレ習慣で、少しずつ整えていきましょう。
おうちでできる対策
①あったかい飲み物でこまめに潤す
・朝いちに一口:白湯・ぬるめのお茶・味噌汁などを少量から。
・回数を稼ぐ:1回にたくさんより、少量を回数多く。
・スープを味方に:具だくさんの汁物は水分+食物繊維を両取りできます。
②食物繊維+発酵食品を毎日に
・水溶性食物繊維:りんご・バナナ・さつまいも・海藻・大麦。
・不溶性食物繊維:ごぼう・きのこ・豆類・野菜。
・発酵食品:ヨーグルト・納豆・みそ汁で腸内環境をサポート。
コツ:「汁物+野菜orきのこ」を毎食どこかに入れるだけでも◎。
③朝のトイレ習慣をつくる
・合図を作る:朝ごはん→5〜10分だけトイレタイム。
・姿勢を整える:足台を使ってひざを少し高く(いきみやすい姿勢)。
・焦らせない:出なくてもOK。座る習慣が腸に合図を送ります。
④からだを動かす&お腹を温める
・お散歩・鬼ごっこ・なわとびなど跳ねる動きは腸の刺激に。
・お腹や腰まわりを冷やさない服装で。就寝前は湯冷めに注意。
⑤うんちメモで様子見
・回数・硬さ・痛みの有無を簡単にメモ。
・変化のサインに気づきやすく、受診時の情報にも役立ちます。
受診の目安
・3日以上出ていない、または硬くて痛がる
・強い腹痛・お腹の張り・嘔吐がある
・便に血が混じる/食欲低下や機嫌不良が続く
・トイレ以外で少量の便が漏れる(“もらし”が増える)
無理な我慢や大人用の便秘薬の自己判断は避け、気になるときは早めにご相談ください。
まとめ
寒い季節はのどが渇かない=飲まないが続き、便秘がちに。
あったかい飲み物・食物繊維・朝のトイレ習慣を合言葉に、少しずつ整えていきましょう。
意外と便秘の相談をクリニックでしていいか悩む方がいますが、ぜひ便通のトラブルもご相談ください。


